大半の塾は、例年の定期テストの実施日とそのテスト範囲から、塾のカリキュラムを作成します。
想像がつくと思いますが、今年は例年通りとは行きません。
どの塾も、いつまでに、何を勉強し、どのタイミングでテスト勉強を始めるのが良いか。
テスト勉強にはどういったテキストを使用して、勉強すると良いのか。
その最適解を試行錯誤して求めようとしています。
ところが今年はこれまでの経験が通用しません。
集団塾の場合、学校側の授業の遅れは無視してカリキュラムを作成していると思います。
年間の授業数が決まっているので、当初の予定通りに進めるしかありません。
問題はテスト対策でしょう。
個別指導塾の場合、生徒各々の学習ペースに差があります。
進捗が遅れている生徒に対処するために『この日までに、この範囲までを終わらせなければいけない。』という、目安が必要になります。
それ以外にも不安があれば解消していく必要があるので、当初の予定通りに進捗するとは限りません。
結果、
『基礎的な問題を優先的に進めて、テスト前に難易度の高い問題を解いていく。』
という形がオーソドックスになるのかなと思います。
文章題など、難易度の高い問題は生徒によってはスキップさせます。
ある程度勉強を進めたら、テスト勉強対策のため、難易度の高い問題を解いていくのですが、今年はテスト対策のために前に戻るタイミングが取れない!
生徒によっては、既に2学期の範囲にまで勉強が進んでいます。
そろそろテスト対策をさせたいところですが、まだ、テストまで1カ月半もある状況です。
中1の英語を例に挙げると、『塾で一般動詞まで演習を終えている生徒がいる』のに、『学校はアルファベットを勉強したところ』という、格差が生まれています。
普通なら、期末テストの対策をしている時期なんですよね・・・。
学校の授業がテストまでにどこまで進むのか見えないことも対策を難しくしている一因です。
東郷中学は7時間授業+小テストで、遅れを取り戻そうとしているように見えます。
一方、諸輪中学は6時間授業+宿題+小テストで遅れを取り戻す算段に見えます。
小テストの範囲は、定期テストには出題されないのかしらん?
色々と悩ましいです。
私も生徒から情報収集をしつつ、最適解を求めています。
まぁ、真に学力向上を求めるなら、テスト対策は邪道に映るかもしれません。
しかし、今のところの私の考えとしては、定期テストのような具体的な目標があった方が勉強に集中できると考えています。