『子供が塾に行きたいと言ってるので・・・』
個別指導型の塾で多いのはこのパターンです。
子供がやる気になったタイミングがベストなので、このタイミングで塾に入れるのはベストだと言えます。
でも、それでは塾に入れるのが遅すぎる生徒さんもいらっしゃいます。
こんな時には塾に入れてあげた方がいいかもしれません。
- 小学生でテストで90点以上をなかなか取って来れなくなった時。
小学校で90点以上しか取ったことがない生徒が、中学校では平均点前後ということはザラにあります。
小学校のテストは『最低限理解できているかを確認』するテスト
中学校のテストは『理解度の確認』 + 『順位をつける』ためのテストです。
中学校の70点、80点は平均より出来た生徒ですが、小学校の70点、80点は平均に足りていないかもしれません。
小学校で90点に満たない点数を連発するようなら、早めに手を打った方が良いでしょう。
この場合、集団塾に入れても授業について行けないので、個別にカリキュラムを組んでもらえる塾を探しましょう。
- 定期テストの点数が悪くて、子供が危機感や不安を感じている場合
このタイミングで塾に入れれば頑張ってくれると思います。
でも、本人が
『自分で一度頑張ってみる』
と言うようでしたら、一度、頑張ってもらいましょう。
- 中学3年生の7月になった。
愛知県の場合、結構ギリギリの時期です。
早く塾に入れましょう。
3年生の8月の夏期講習の時期を過ぎてから塾に入っても、逆転の目がほぼ全く無い状況です。
9月以降、受験勉強のために取れる時間があまりありません。
2学期の期末テストが終わるまでは、内申点を取りに行きたいので受験勉強に手を付け辛いです。
2学期期末テストが終わってから、受験前日までの3カ月しかありません。
2学期期末テストが終わった後、中学校の授業はまだ終わっていないのでその復習をしないといけません。
受験勉強できる時間なんて本当に少ないのです。
夏休みは受験勉強をする最大のボリュームゾーンとなります。
また、愛知県は今年の高校入試から、入試日程が早まりました。
細かい話は割愛しますが、結果、私立も1学期の定期テストの結果が内申に大きなウェイトを占めるようになりました。
(去年までは私立は2学期の内申だけで良かった。)
2学期だけ頑張っても内申点が上がりにくい状況になりました。
さらに、8月以降は目をつけていた塾に入塾できない可能性があります。
特に高校部を持っていない塾の場合、上述の通り成績を上げるための手段が残されていない状況で成績を上げろと言われても困るというのが本音です。
9月になって『成績を上げろ』という無理難題を吹っ掛けられた場合、『対応致しかねます』と返事をされる塾さんは多いと思います。
また、小さな塾や人気で残席が少ない塾では、長期に渡って塾に通ってくれる中学1・2年生の席を1つ消費するぐらいなら、この時期の中3生は断った方が利益が大きいという考え方をする塾もあると思います。
高校部を持っている塾の場合、高校進学後も塾に通って頂けるという見込みがあれば、入塾も可能と思います。
ただ、何らかの事情で転塾を検討されている生徒さんに限られると思います。
- 実質的なデッドラインは中2の2月あたり
中3の1学期定期中間テストの準備は中2の期末テストが終わってから始まります。
基本的に塾に入る時期は早いほど良く遅くなるほど成績を上げるのは難しくなっていくのですが、この時期を過ぎると急激に厳しさが増していきます。
この時期の理想としては、中2の学年末テスト終了時から3年生1学期定期テストの内容を先取りして勉強し始め、それと同時に3月に入ってから春期講習で1・2年生の勉強を復習して土台を作り直して、定期テストの点数の底上げを狙います。
この時期を過ぎるとそのシナリオが少しずつ崩れていきます。
集団塾の場合もこの時期に翌年度のカリキュラムに突入すると認識しています。
なので、出来れば中2の2月頃までに塾を決めておきたいところです。