他塾さんのブログで『問題集の数は少ない方がいい』という記述を見つけました。
時々見かける意見です。真意はなんでしょう?
これって、基本的には『次々と色んな問題集に手を出す生徒に対する訓告』かなと思います。
中途半端な理解のまま別の問題集に手を出しても、問題点が解決されないままだと成績は上がりません。
例えば、ある問題集を演習していて、
『方程式の文章題が分からん。解けないとつまらんから他の問題集を解いてみよう。』
で、他の問題集を解いてみて、
『やっぱり、方程式の文章題が解けん!。この問題集も使えん!』
この調子では成績が上がる気がしません。
正しいのは
『方程式の文章題がわからん。解説を読んでみよう。』
『解説のおかげでなんとなくわかった気がする。けど怪しいから時間をおいて解き直してみよう。』
『何とか解けた!類題も解いてみて、自分の理解力を確認しよう。』
こう上手くいくとは限りませんが、先に書いた方法よりは前進はしていけそうです。
なので、1冊の問題集を仕上げた方が成績は上がると言われます。
ただし、自分で問題集を購入した場合、自分に合わないと感じた問題集はさっさと見切りをつけて他の問題集に切り替えた方が吉です。
『自分に合わない』とは、主に『簡単すぎる』『難しすぎる』『解説を読んでもピンとこない』問題集です。
難易度の高い問題集は解説が丁寧ではないことがあるので、『解説を読んでもピンとこない』人もいると思います。
難問をこと細やかに解説しようとするとボリュームが多くなりすぎるので、難易度の高い問題集は解説にポイントだけが書いてあります。
例を挙げると『全国高校入試正解(通称:電話帳(その分厚さからそう呼ばれる))』とか。
この手の問題集は、塾や家庭教師など質問できる人がいないのであれば避けた方が良いでしょう。
どの問題集の解説もピンとこない場合、基礎知識が足りていない可能性が高いので、その単元の基礎となる単元まで戻って勉強し直してください。
もう一つの理由は、塾が提供する以外の問題集を購入して子供に勉強させようとする保護者に対するけん制ですね。
保護者が、お子さんに問題集を購入してあげることがあります。
親の子を思う気持ちを無下に出来ないので、塾からは『その問題集を使わないで下さい』と云い難いことがあります。
しかも、様々なHPを参考にして、amazonでその問題集の批評を読んで、子供のために真剣に悩んで、しっかりとよい問題集を選択してくるので余計と断りづらい・・・。
結果、塾の問題集も保護者が購入した問題集もどちらも中途半端に終わって、点数に繋がらないことがあります。
塾で使用しない問題集/参考書でご家庭で購入して使えそうなものとなると、辞書や置き勉用の教科書以外だと、『英語の教科書ガイド』ぐらいでしょうか。
教科書ガイドは教科書の日本語訳が書いてあるので利用価値が高いです。
教科書を使って自学する場合、教科書の正確な日本語訳が必要になります。
塾に入らない場合は『英語の教科書ガイド』はぜひ活用しましょう。
一方、中学校から出題される和訳の宿題で『教科書ガイドを丸写し』なんて誤った使い方をするようになると、英語学習の弊害にしかならないです。
薬は毒にもなるので、正しい用法を守って服用しましょう。