成績の上がりやすい生徒、上がりにくい生徒

あくまで当塾(PAL)の場合です。
塾をどう活用するかの目安になればと思います。

【成績の上がりやすい生徒】

・やる気のある生徒
中学生以上の場合、やる気のない生徒を無理矢理に塾に連れて来ても、成績が上がることは難しいです。
本人が現在の成績に危機感を感じていたり、もっと上を目指したいと考えていることが大事です。

・中1 > 中2 > 中3
勉強の分からないところは学年が進むと雪だるま式に増えていきます。
早めに塾に入った方が中学卒業時の成績は良いです。

・元々の勉強量が少しだけ足りていなかった生徒
勉強量が増えれば成績が上がりやすいです。

・素直な生徒
先生に言われたことをそのままできた方が成績は上がりやすいです。

・[演習]⇒[見直し]⇒[解き直し] のサイクルが早い生徒
同じ時間を勉強する場合、演習速度の早い生徒の方が成績の伸びは大きいことが多いです。
間違えた問題の解き直しが嫌で、問題が解けるまで粘ろうとする生徒がいますが、勉強効率が悪化するので成績は上がりません。
文章を読むスピードに比例する部分もある気がします。

【成績の上がり難い生徒】

・やる気のない生徒
いわずもがな。

・授業中によそ事に夢中
本人のやる気とは関係ないことがある。

・[演習]⇒[見直し]⇒[解き直し] のサイクルが遅い生徒
分からない問題はいつまでも悩んでないで×を打って、さっさと解説を読んだ方が勉強効率は良い。
それで分からなかったら先生に聞こう!

・健康状態に問題がある
学校にも塾にも満足に行けていないと難しいですね。
本人の責任ではないので、じっくり体調回復することが最優先です。

・1日のスマホ利用時間が1時間を超える
スマホの利用時間が長いほど成績が下がります。
スマホの利用時間×2程度の勉強時間が相殺されていると考えて良さそうです。
1日のスマホ使用時間は30分以下を目標としましょう。
スマホはゲームより質(たち)が悪いようです。

・夜更かしが多い
寝不足で学校の授業を受けても頭に入りません。
12時前には寝ましょう。

・語彙力(ごいりょく)が足りない
教科書も問題集も日本語で書いてあります。
意識的に語彙力(特に漢字)を増やさないと、行き詰(づま)ります。
言葉とその意味を多く知るほど、勉強は捗(はかど)ります。

・読書習慣が全くない
国語が得意な生徒は、読書習慣が身についていることが多いです。
そして国語力は他のすべての教科に影響します。
天白高校・名東高校ぐらいの生徒でも、読書習慣がないと国語の偏差値はそれほどでもないです。

・ノート点が命
提出物は大事です。
ですがノート点のために勉強時間を削っては本末転倒です。
ノート点を貰うための努力ではなく、学力を身に着けるためにノートをいかに活用するかを考えましょう。

・宿題は答えを写して提出
理解できていない単元の宿題の答えを写した場合、復習する機会を失うので理解できないまま授業が進みます。
掛け算が出来ないと割り算は出来ません。方程式が分からないと連立方程式も解けません。
大体の場合、分からないところが雪だるま式に増えます。
塾側は理解度を確認するために宿題を出しています。理解不足の単元を把握できないと、その生徒のサポートも出来ません。

・中3の夏休み以降もスポーツクラブ等に所属する生徒
その時間、周りの生徒は勉強しています。
本人がものすごく頑張っているのは伝わりますが、勉強の絶対量がそれほど多くない。
現状維持が出来れば万々歳。

・数・理・社のテスト対策プリントをこなす時間がない(平均点前後の生徒の場合)
平均点ぐらいの生徒はみんなワークを完璧にしてくるので点差がつきません。
学校で配布されるワークだけで平均点+10~20点を狙うのは難しいことが多いです。
時間的に当塾で配布するテスト対策プリント(もしくは高難易度問題集)まで手が出せないのであれば、それがその時点での実力かもしれません。

・数学で問題の解法を丸暗記(平均+15~30の生徒の場合)
中学校の定期テストではテスト範囲が狭いこともあり、解法の丸暗記でも点数を取れます。
しかし、数学は数字の性質を学ぶ学問。
高校受験で高得点を目指す場合、理屈を理解し、それを使いこなせているのか試されます。
また、高校数学の定期テストも解法を丸暗記できる量ではないので、中学まで解法を丸暗記してきた生徒は高校数学で伸び悩むことが多いと感じます。
※:数学が苦手な生徒や文系に進む生徒は、解き方や公式を丸暗記してその場をしのぐことが必要な場合もあります。