『勉強しなさい!!』
お子さんに、つい言ってしまいませんか?
この言葉、言ってはいけないと言われています。
なぜ?
『マズローの欲求5段階説』というものがあります。
下の階層から、簡単に説明すると
第一階層 生理的欲求
生きていくための基本的・本能的な欲
衣食住を確保したい
第二階層 安全欲求
安全・安心な暮らしがしたい
第三階層 社会的欲求(帰属欲求)
集団に属したい、仲間が欲しい
第四階層 尊厳欲求(承認欲求)
他者から認められたい、尊敬されたい
第五階層 自己実現欲求
創造的活動がしたい
少し補足をすると、
この5階層には下の階層を満足しないと上の階層を欲求しにくい性質があります。
(ただし、上位の階層を1度満足すると、下の階層を満足しなくても、ある程度我慢できる。)
それでは何故、『勉強しなさい!!』と言ってはいけないのでしょう?
『勉強しなさい!!』と言ってしまうと、お子さんは第二階層の安全欲求を満足出来なくなってしまいます。
子供にとって、ご家庭はこの世で一番安全・安心でリラックスできる場所です。
その一言は、ご家庭を子供にとって必ずしも安全でない場所にしてしまいます。
『成績を上げたい』という欲求は第三階層、第四階層にあるため、第二階層の欲求が満足されないとその欲求が生まれません。
ご家庭はお子さんにとって、最も安全・安心できる場所であるべきで、ご両親もそれを一番に願っていらっしゃると思います。
勉強する場所は、塾にお任せください。
(営業っぽくなってしまった?)
でも、これだけだと『勉強しなくなるのでは?』と不安になりますよね。
そこも対策があります。
その話は、また次回ということで。
さて、ごくまれに、勉強しないお子さんを暴力で言いなりにさせようとするお父様がいらっしゃいます。
もう、お分かりになると思いますが逆効果です。
第2階層の安全欲求を著しく損ないます。
小学生低学年ぐらいまでなら、暴力でいうことを聞かせられるという話もあります。
(そんな小さな子に暴力をふるう時点でどうかしていますが。)
ですが、暴力では人は成長しません。
愛のムチとは、暴力を振るうことではありません。