記憶情報は、短期記憶と長期記憶に大別されます。
電話帳を見て電話をかける際に、一時的に電話番号を覚えるのが短期記憶。
電話をかけてしまえば、もう忘れてしまいます。
何度も同じ電話番号に電話をかけているうちに、電話帳を見なくても電話番号を覚えているのが長期記憶です。
短期記憶は数秒~数分で消えてしまいます。
長期記憶は数日で忘れてしまうこともありますが、一生覚えていることもあります。
生命維持に必要な情報は長期記憶として1回で覚えられるそうです。
犬に噛まれたことのある人が、一生、犬嫌いだったり、高所から落ちて大ケガした人が高所恐怖症になったりするのはそのためかもしれません。
また、繰り返し入力される情報も重要な情報として強く記憶されます。
クラスメイトの名前は苦労せずとも覚えられますよね?
毎日のように触れているからすぐに覚えられるのです。
好きなことに関する情報は嫌いなことに関する情報の1/10の労力で覚えることができるそうです。
好きな漫画のキャラクターはすぐに覚えますよね。
もし、自分のことを勉強嫌いだと思っているなら、意識改革が成績アップの最適解かもしれません。
定期テスト対策のように短期間に大量に詰め込んだ情報は、すぐに忘れてしまう傾向が強いです。【エビングハウス:分散効果】
なので、一夜漬けで学んだ知識は受験では通用しません。
長期記憶として定着させるためには、繰り返し復習することが重要です。
定期テスト前日の最後の追い込みは大事だと思いますが、受験まで見据えた場合、
記憶内容が頭に定着するよう、普段から復習する習慣を身に着けることが大切です。