20%の人が怠けているという理論のウソを紹介します。
たまたま見ていたホンマでっかTVで『働かないアリはいない』ことを紹介していました。
これまではが『働きアリの20%は働いていない』という『働きアリの法則』が「人間にも当てはまるという主張」がまかり通っていました。
長谷川英祐准教授(北海道大学農学部)が2018年に『Science Advances』に寄稿した論文だそうです。
論文は探したのですが見つけられませんでした。
と言うか、専門用語(英語)が難しすぎてどの論文も読む気しません。
何本か目を通そうと頑張ったのですが・・・。
でも、テレビで紹介しているのだから、いくらかは本当だろう。
先生のおっしゃるには、アリの卵は24時間のケアが必要だそう。
全てのアリが同時に一斉に休むと卵が腐ってしまうので、24時間、常に働くアリが必要。
でも、アリにも休憩が必要。
アリたちは交代して休んでいるそうです。
休んでいるその割合が全体の20%。
他にも興味深い話があって、
危険である巣穴の外で働くアリたちは寿命が近づいた古参のアリで、若いアリは巣穴の中で働いているそうです。
切ないなぁ。
ちなみに、一生懸命働いている2割の働きアリが「全体の8割の食料を集めてくる」と言われていました。
厳しい生存競争を生き抜くのに役割分担こそが重要で無駄なアリなんていないということですね。
人間も『20%の人がさぼっている』なんてことはウソなんだろうと思います。
なんで、『働きアリの法則』なんて理屈がまかり通っていたのだろう。
淘汰されるまで、またしばらく時間がかかるんだろうな。