アクティブ・ラーニング(Active learning)という言葉をご存知でしょうか?
日本語訳だと能動的学修とか主体的な学習という意味になります。
何年か前から、アクティブ・ラーニングという言葉はよく耳にしたのですが、それが成績に反映されたことはありませんでした。
さて、中学生のお子さんがいる保護者の方はご存知かと思いますが、今年の春から通知表の成績の基準に変更がありました。
≪去年までの通知表≫
①「関心・意欲・態度」
②「思考・判断・表現」
③「技能」
④「知識・理解」
の4項目から
≪今年(2021年度)以降≫
①「知識・技能」
②「思考・判断・表現」
③「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」
の3項目に変わりました。
ポイントは2つあって、
① 授業態度のウェイトが25%から33%に増加した。
② 授業態度に『主体的』という言葉が入った。
結果、どうなっているかと言うと、去年まで通知表で『4』評定、『5』評定が取れていた点数でも、『3』評定、『4』評定になってしまう生徒が増えました。
逆に、去年までなら『3』評定、『4』評定だった点数で、『4』評定、『5』評定になる生徒も見かけます。
どうやら、「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」で成績が逆転してしまうようです。
去年までは、授業態度は成績にそこまで大きな影響を及ぼしませんでした。
「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」の言葉通り、勉強に対する姿勢が問われるようになりました。
つまり、
『宿題を全て出した』
『やり直しを期限内に提出した』
だけでは不十分で、その内容を問われるようになったと考えた方が良いようです。
プラスαとして、以下のようなことが必要です。
『宿題の間違えた問題は解き直されている』
『やり直しは間違えた原因や対策について自分なりの考察がある』
『分からないことを学校の先生に聞きに行く』
授業態度だけで成績をつけているわけではないので、定期テストで点数は取る必要があります。
ですが、点数は取れているのに成績が上がらないのであれば、授業態度を改めてみる必要があるかもしれません。