得意なものを伸ばした方が良いのか、苦手なものを減らした方がいいのかどちらでしょう?
ポリシーがそうさせているわけでも、そうしたいわけではありません。
ほとんどの個別指導塾の指導は、『苦手なものを無くす指導』だと思います。
なぜ?
だって、保護者の方が『苦手分野の対策をして下さい』と言ってくるんです。
『得意分野を伸ばして下さい』なんてめったにありません。
なぜでしょう?
何故なら、苦手分野を減らした方が高校受験で有利だからです。
何故?
愛知県公立高校入試では『主要5教科の合計点+9教科の内申点』で合否が決まるからです。
90点取れる教科で100点取るための努力をするより、30点の教科を60点になるよう努力した方が効率が良いのです。
だから、不得意を減らした方が良い、、、、、の、、、、、d、、、、aa、、、!
本当か?
【特恵効果】をご存じだろうか?
特恵効果とは苦手科目には特に注目せず得意科目に注目してその分野を活かすことで、全体的な成績が伸びる、苦手が克服されるという教育心理学における心理効果である。
【学習の転移】をご存知であろうか?
学習の転移とは過去の経験や既有知識が現在・未来の状況に影響を与えることを言います。
例えば、
『社会で暗記が上手く出来た ⇒ 理科でも同じように勉強しよう ⇒ 理科の成績も上がった』
というのが、学習の転移です。
必ずしもプラスの効果しかないわけではありませんが、【特恵効果】と組み合わせて、得意分野を伸ばしたうえで学習の転移を発生させることが最も理想的に見えます。
【結論】
長期的視野に立って考えるのであれば、得意なことを伸ばした方が良い結果を得られそう。
特に小学生のうちは
『得意なことをどんどん伸ばせ!』
です。
受験勉強等の短期的視野に立って考えた場合、苦手分野を潰した方が良さそうです。
ただ、これは優先順位の問題であって、実際には両方必要だと思います。