成績の上げ方についての考察

生徒に、『「この塾が成績を上げる」のではなく、「生徒に成績を上げさせる」塾だ。』と言われました。

成績が上がりさえすればこんな言葉はどうでもいいです。

しかし、私がただ無理矢理に勉強させているだけに聞こえるのも嫌ですね。

私の現状の認識を簡単に説明します。

 

【成績を上げるために必要な要素】 ※私の主観です

① やる気

ないと話になりません。

しかし、『ある』『なし』を簡単に判断できないことがほとんどです。

一見、やる気がないように見える生徒も、塾で勉強することの効果が実感出来れば『やる気』を見せてくれることが多いです。

 

 

② 勉強量

最重要です。

『完璧な勉強方法で、最高の集中力をもって、1週間に1時間だけ勉強する。』では意味ないですよね。

 

 

③ 勉強方法

勉強量を確保しても、効果がない方法や効果が薄い方法では成績が上りません。

各生徒の勉強方法に問題ないか確認したいので、テスト勉強は出来る限り塾でして貰うようにしています。

基本的に【勉強はトレーニング】なので、演習問題を解くことが重要と考えています。

 

様々な勉強方法がちまたにあふれています。

『ノートまとめ』や『音読』『繰り返し同じ語句を書く』等の方法は万能ではありません。

 

覚えにくい英単語を『音読』しながら『繰り返し綴りを書く』ことは効果があると思いますが、テスト(演習)して暗記できたことを確認することが重要です。

 

『ノートまとめ』に時間をかけるより、演習量を増やした方が点数は上がります。

『ノートまとめ』は頭を整理するという一点に特化した勉強法かなと思います。

 

勉強方法は状況に応じて使い分ける必要があります。

 

 

④ フィードバック

『勉強したその結果、効果があったのか無かったのか?』

というのを生徒に認識してもらう必要があるため、演習した結果(点数)をフィードバックしてあげる必要があります。

 

効果がないと感じる勉強は誰もやりたがらないですし、熱も入りません。

 

当塾の場合、数学の演習は大半が小テスト形式になっており、点数が低かった場合、見直しした後次回以降の授業でやり直して貰います。

勉強したことで、『前できなかったことが出来るようになった!』という実感が重要なようです。

やり直しても点数が上がらない場合もありますが、普通は『自分の見直しが甘かった。』と考え、もう少ししっかりと見直しをするようになります。

 

 

 

 

よく言われることですが、これらの要素とは別に『素直さ』が重要だと言われます。

塾の先生方に『成績が上がる生徒の特長は?』と聞くと、多くの人は『素直な生徒』と答えると思います。

私も『アドバイスを無視する生徒は伸び悩むことが多い』と感じます。

アドバイスを無視する態度が継続すると、そもそもアドバイスを貰えなくなります。

そうなってしまえば、塾に来る意味自体が半分以上無くなります。

 

アドバイスを全て鵜呑みにしろとは言いません。

先生のアドバイスに疑問を感じた場合は、その質問を先生に投げかけてみましょう。