生徒が講師によくする質問です。『先生、ここはテストに出ますか?』
それがテスト範囲なら、取り合えず『やれっ!』と言う。
教科書準拠のテキストの場合、迷う必要がない。
でも、生徒が聞いているのはそんなことではない。
テストに出題される問題だけを勉強して高得点を取りたいのだ。
確かに、私たちは少しでもいい点を取ってほしいと思っている。
でもヤマを貼って、よしんばそれが当たっていい点が取れたとしても、それは我々の願いと少し違う。
先生たちはあなたに教養を身に着けてほしいんだよ。
確かに、よく出そうな問題を中心に演習してもらったりする。
でも、そのよく出そうな問題は、学校の先生も塾の講師も『重要な問題だから出題する(される)。』と思っている。
良く出題される問題 ≒ 重要な内容
なのだ。
で、
『先生、ここはテストに出ますか?』
とか、
『ワークの難問が出そうなので全部解けるようにしたい。』
(←問題数が少ないので、一見、取っ付き易そうに見える。)
は、間違ってるの。
なぜって、基礎をないがしろにして応用問題を解いても、時間をかけた挙句、下手すると1問も解けるようにならないから。
基礎から積み上げて、結果、難しい問題が解けるようになってくれれば、それが一番いいのだ。
『先生、ここはテストに出ますか?』
『全部出る!!』
教科書準拠のテキストならそう答える。