中位と言っても、英語は平均点が高いことが多いので、80点以下向けになるかなと思います。
語学で重要なのは、
①語彙力(単語、熟語)
②文法
英語が苦手な生徒は、英単語を暗記するところから手を抜いています。
英単語が分からない英語の授業では、先生がなんだか分からない呪文を唱えているようにしか聞こえません。
イメージが湧かない方は、フランス語の単語が全く分からない状態で、フランス語の授業を受講している自分を想像しましょう。
ほら、先生が何言っているか訳が分からないでしょ?
問題集を開いても呪文みたいなことしか、記載されていないのです。
そりゃあ、勉強なんて身につきません。
なので、語学の勉強は語彙力(単語・熟語)が最優先です。
①語彙力
20点以下の生徒
アルファベット大文字・小文字を全て滞りなく書けることを確認しよう。
次はローマ字。中学校で習ったヘボン式が全て書けるようにしよう。
大事なのは、”sh”は”シッ”、”ch”は”チッ”、”ts”は”ツッ”、”f”は”フ”、”j”は”ジュ”とつづりと音の関係を覚えるようにしよう。
英単語は音とつづりの関係に注意して覚える。
例えば、”cat”の場合、”c”は”ク”、”a”は”ア”、”t”は”トゥ”なので、つなげてクアトゥ ⇒ キャットゥと読むことを意識しよう。
“ca”を”キャ”と覚えるのが一番楽。
“タ行”の音は”t”が必ず含まれるのでキャットは”cat”になる。
大事なのは、つづりのままシーエーティー(C・A・T)と覚えないこと。
英語が苦手な人はアルファベットの並びで暗記していることがあります。
短い単語だと伝わりにくいので言語(language:ラングィッジ)を例にすると。
ヘボン式ローマ字だと”RANGUIJJI”もしくは”LANGUIJJI”となります。
単語が”ge”で終わる場合は”ジ”と読むことが多いと知っていれば。
“LANGUIGE”
これで完成ではなく、”I”を”A”に変えて”LANGUAGE”完成。
※”UA”のつづりは様々な読み方をするのでフォニックスでも例外扱い。
暗記に慣れてくると音(ラングィッジ)と注意点”(I”を”A”に置き換えること)の2つだけ知っていれば書けます。
これをつづりのまま覚えようとすると、
エル・エー・エヌ・ジー・ユー・エー・ジー・イー(L・A・N・G・U・A・G・E)
と暗記しなければなりません。
こんなことするわけないだろと思う方が大半だと思いますが、英語が苦手になる生徒はこんなことをしています。
どの言語でも共通することになりますが、最初に読み方を覚えましょう。
英語や日本語を含むすべての言語は、その読み方になるように後から文字を当てているだけなので、読み方を覚えてから、それに合うつづりを想像しよう。
私たちが日本語を覚える際も、話せるようになってから”ひらがな”を覚えました。
音(読み方)に対して、どんなつづりになるか予想し、自分の予測と違うところを暗記するようにすると、暗記すべき量が圧縮されて暗記が楽になります。
ちなみにフォニックスと言って、音とつづりの関係だけをまとめて勉強する方法があるのでそちらを活用すると効率的に暗記できるようになります。
さて、英単語を暗記する下準備が出来ました。
単語の暗記は、一回読んだだけ、書いただけでは暗記できません。
1時間かけて何度も復習したのに、翌日には半分ぐらい忘れていたなんてこともザラです。
暗記してすぐに忘れてしまってもへこたれないようにしましょう。
基本的には、単語に触れた回数が多いほど記憶に定着します。
50単語を5日で暗記しようする場合を考えます。
①1日30分で10単語ずつを5日に分けて暗記
②1日30分で50単語全部を暗記する努力を5日間続ける
どちらが効果的でしょうか?
答えは②です。
ただし、初日から50単語を完璧に暗記しようとはせず、均等に50単語に時間をかけてください。
5日間で完璧に暗記するイメージです。
前回のテスト範囲の単語や前学期で習った単語も時々見返すと単語力が付きます。
忘れたなと思ったら、見返しましょう。
単語と言っていますが、熟語も勉強方法は同様です。
中3の模試や高校入試になってくると、英単語力 = 英語力になってきます。
定期テストはテスト範囲内の英単語だけ覚えていれば何とか対策できます。
模試や入試では教科書の範囲内の英単語が全て出題され得るのです。
当然、文法もちゃんと勉強した前提での話ですよ。