小中学校での勉強は、その学習順序は計算されており、現時点で考えられる最適な順序で勉強しているはずです。学校で授業を聞き、先生の言うとおりに学習を進めていけば理解できるように出来ています。
しかし、唐突に勉強が理解できなくなった経験がある人は多いと思います。
算数・数学や英語の場合、前に習ったことを利用あるいは上乗せする形で新しい知識を学びます。
英語ならbe動詞の肯定文を習ってから、疑問文や否定文を習います。
学校を休んだり、授業中に寝ていたり、授業を聞いていないと、突然授業が分からなくなることがあります。
be動詞を習う際に、先生が『日本語と英語では語順が違いますよ。』とか説明していると思います(多分)。
英語が苦手な生徒はこの時点で先生の話を聞いていない気がする。
I 私は
am です。
I am ~. 私は~です。
1年生の初めに何度も目にする文章。
英語の一番の特徴。
主語+動詞の語順
ここを聞き逃すと、3年間ずっと英語は分からなくなる。
中1の最初の頃は、それでも何とかなっている。
文法が少し複雑になってきてから語順整序の問題を解かせると、日本語の並び順通りに英単語を並べようとする。
私は公園で野球をします。
× I play in the park baseball.
o I play baseball in the park.
こんな感じ。
(実際には、inやtheの置き場が分からなくて、もっと変な文章を作ることが多い。)
英語を学ぶということは、日本とは異なる言語を学ぶと言うこと。
なので、『英語は日本語と~が違いますよ。』というのは、キーワードとして重要だ。
真面目そうな生徒でも嵌っていることがあるので、先生に『~しなさい。』と言われたところだけ従っているのかもしれない。
『なんか理解が難しいな?』と思ったとき、自分が今、何を勉強しているのか頭の中を整理しましょう。
『この単元では、不定詞を勉強するんだ。』
とか、もう一歩踏み込んで、
『不定詞の副詞的用法を勉強するんだ。』
とか、
『不定詞は、to+動詞の原形 と記述されるんだ。』
とか、
『不定詞には3つの用法があって、いまは副詞的用法を勉強するんだ。』
とか。
なんだかよく分からないまま問題を解かされて、意味がよく分からないのでその問題を間違えて、なんだかよく分からないけど復習する。
それでは勉強が出来るようになる気がしませんね。
まぁ、そこを整理つけてあげるのが塾の仕事ではあるのだけれど。