ほめる効果

自分の子供を褒めていますか?

私は自分の両親に褒められたことがないので、褒めることも褒められることも苦手です。

しかし、塾では積極的に褒めるようにしています。

 

『褒める必要ありますか?』

なんて思うかもしれません。

 

でも、勉強って大変ですよね?

大人であれば、もしかしたら学生時代を振り返って

『勉強してるだけでいいなんて、なんて楽だったんだ。』

と思うかもしれません。

 

でも、子供の頃は皆さん揃って勉強嫌いだったと思います。

 

4年程前でしょうか、中3になって塾に入塾し、1学期の中間テストでいつもより勉強を頑張って、成績が上がった女の子がいました。

本人はものすごく大喜びで成績が上がったことを私に教えてくれました。

 

次の日。

しょんぼりしている彼女を見かけたので声をかけました。

彼女は、

『家で褒めて貰えなかった・・・。』

と、気持ちが落ち込んでいる理由を教えてくれました。

 

次回以降の定期テストで、彼女はそれほどテスト勉強に打ち込むこともなく、元の成績に戻りました・・・。

 

つまり、彼女は母親に褒めてもらいたくて勉強を頑張ったんですね。

 

御両親は、

『自分のために勉強を頑張っているんでしょ?』

と思うかもしれません。

しかし、大抵の子供は親に褒めて貰いたくて(関心を持ってもらいたくて)頑張っています。

 

本人に聞いても『褒めて欲しくて勉強をしている。』なんて絶対に認めません。

あるいは本人は自覚すらしていません。

でも、親が子供の頑張りに関心を示さなければ、子供は勉強なんてしてくれなくなるでしょう。

面白くもないのに頑張っても親が褒めてくれないなら、勉強なんてする価値なんてありません。

でしょ?

 

『自分のために勉強しなさい。』

なんて言葉、多くの子供にとって詭弁に過ぎないのですよ。

 

親に関心を持って貰いたいだけなんですから。

 

頑張っても成績が上がらないこともあります。

なので、頑張っている姿をみたら褒めてあげましょう。

 

 

さて、勉強する目的を『親の関心を引くため』と説明しました。

これでは生徒は納得しないし、認めないですよね。

 

『それでは何のために勉強するのでしょうか?』

答え

『将来の家族のため』

なので、

『最低限の勉強量』

とか

『勉強しなくても自業自得なだけなので問題ない。』

という理屈は通用しません。

 

勉強は『将来の家族のために、いまから自分を磨く』手段です。

 

 

なので、自分の将来の夢が学校の勉強の延長線上にないなら、夢を実現するために学校の勉強のいくらかを切り捨てて、夢の実現のために自分を磨いても良いと思います。

ほとんどの場合、義務教育をおろそかにして実現できる夢はありませんけどね。