勉強の一番の目的は『自分を磨くため』

社会人の方なら、スッと胸に落ちると思います。

いや、あるいは綺麗ごとを言ってるんじゃないと苛立つのでしょうか?

子供が大人に

『なぜ勉強しないといけないの?』

と尋ねたとします。

 

大体の場合、

『将来の選択肢を増やすためだよ。』

とか、

『将来後悔しないためだよ。』

など、自分の人生経験から得たアドバイスを送ります。

 

私もそのように答えることはありますし、間違った答えではないと思います。

 

しかし、子供には想像のつかない未来の話なので、ピンと来ないことがほとんどです。

 

さらに

大人は勉強しなくてもいいのか?

という疑問が湧きます。

 

 

大人になると、昇進するため、部下を指導するため、商品の新しい価値を見出すため、あるいは人助けをするため、様々な理由で勉強します。

今の自分では力が足りないから勉強をします。

勉強した結果を残したくて、あるいは勉強する動機を得るため、資格の勉強する人もいます。

が、それらは全て自分を磨くためと言えます。

 

今、小中学校でしている勉強は、社会人になってからする勉強の基礎になります。

 

確かに、一見、社会人になってからは使えなさそうな知識もあります。
(実際には大人になって、小中学校で習った知識がなかったらと思うとぞっとしますが。)

しかし、小中学校で学んだ知識のみならず、勉強する過程で獲得した『効率的に暗記する方法』や、『思考問題を解けるようにするためのアプローチ方法』等の経験は、社会人になってからも使えます。

と言うより、その経験がないと一人で勉強が出来ません。

 

義務教育での勉強の延長線上に、社会人になってからの勉強があります。

『中学校の勉強なんて役に立たない。』と言う人もいますが、義務教育での勉強はただの一般常識です。

 

高校で専門学科に進んだ生徒は、小中の義務教育で学んだ知識を基礎に自分の得意分野の知識を深めていきます。

 

高校の普通科に進学した生徒は、通常、その先の大学に進学してから自分の得意分野の知識を深めていきます。

 

勉強をしたくない人も、将来、どう食べていくのか考える必要があります。

 

『出来る限り勉強は避けて、どこか適当な会社に勤められればいい』という考えは非常にリスクが高く、自分が望まない進路に歩みを進める可能性が上がります。

 

 

 

学んだものは自分の血肉となります。

最初は、『とにかく目の前にある学問を習得する。』だけでもいいと思います。

 

 

社会で成功するためには、勉強と同じぐらい人間関係も重要になってきます。

その際にも、

『あっ、こいつ不勉強な人間だ。』

と思われたら、重要な取引相手に相手にされなくなるかもしれません。

人間関係の構築にも支障をきたす可能性があります。

 

『普段から勉強(努力)している人間かどうか?』

という観点からも人は人を区別します。

 

ビジネスにおいては相手が自分にとって有用かどうかを判別します。

自分が相手の人となりを見る際、相手も同様に自分のことを見ています。

 

勉強(努力)をしない人は。

『周りがどうにかしてくれるだろう。』

という考え方が根底にあるのだろうと思います。

 

特定の集団に入りたい場合、周りと対等の実力を持っている必要があります。

短期間で急に実力を身につけようとしても、小学校から累積してきた努力の差が顕在化している場合、挽回は不可能でしょう。

なので、時間をかけて継続的に自分を磨く必要があるのです。