勉強のノウハウ本をよく読みます。
ノウハウ本は2つに大別出来て、1つは塾長さんが自身の実体験を整理した本です。
「こうすると成績が上がった!」という実体験/ノウハウを書いてありますが、根拠が薄いことが多いです。
塾長や講師のキャラクターが成績アップに影響していることも多いので、使えるかどうか怪しいことが多いです。
でも、本を出せるほど実績を残している先生方の言うことなので、とりあえず真似させてもらうこともあります。
本質を理解しないまま、形だけ真似ると大概失敗します。
もう一つは、学者さんが書いた本です。
研究データをもとに説明しているので、信憑性は高いです。
方法論はあまり書いてないです。
ただ、生徒にバックグラウンドの知識として持たせておくと、生徒が自分で活用するようになってくれます。
後々、別の研究によって理屈が覆されることもあります。
このページに記載している内容は、学者さんが書いた本を元にしているので、比較的、信憑性は高いと思います。
豆知識
記憶は短期記憶と長期記憶に大別できる。
例えば、電話をかけるとき、電話帳を見て電話をかける。
電話をかけた後、電話番号は忘れる。これが短期記憶
答えを見て、テキストの回答欄に写して、そして答えを忘れる。
これも短期記憶。
間違えた問題の解説を読んで、すぐ解き直しをする。
解けるようになったはずが、時間を置くともう解けなくなっている。
多分、短期記憶になっているんだろうな。
しかし、定期テストや受験で要求されるのは長期記憶の内容。
脳(海馬)が長期記憶するかどうかの判断基準としているのは、「生きていくために不可欠かどうか」
1か月以内に再利用されなかった情報は、基本的に消去される。
生命維持に必要な情報なら1回の入力で長期記憶されることもある。
長期記憶するには、何度も同じ情報を海馬に送り付けて、「これは重要な情報だ!」と勘違いさせてあげる。
つまり、反復演習が必要。
逆に記憶が定着しないままの状態で1か月以上放置すると、一からやり直しになる。
物事を小グループ化すると暗記しやすくなる。
例えば、電話番号なら”0561766017”より”0561-76-6017”の方が覚えやすい。
英語の不規則動詞の語形変化もA-A-A型、A-B-B型、A-B-C型等に分けて覚えた方が効率が良いのでこの分類で書いてあることが多い。
これを「チャンク化」という。
英会話に行くと会話文をチャンクで覚えるように指導されますね。
「詰め込み型」の勉強より、「知識活用型」の勉強の方が効率的。
経験的に知っている例ですと、数学で「等式の変形」を生徒にしっかり教えておくと、方程式、連立方程式、二次方程式であまり苦労しなくなりますね。
それぞれの単元が「等式の変形」にちょっと毛が生えた程度の内容に過ぎないのと、それぞれの単元を勉強する都度、「等式の変形」の復習になるので知識が利用・補強され、相乗効果があると思われます。
興味をもっているものごとは復習回数が少なくても暗記できる。
興味があれば復習回数が10分の1で済むそうです。
勉強に対する姿勢の違いが成績の差にも表れるのは当然ですが、この差は想像以上ですね。
記憶力はストレスによって低減する。
切羽詰まったテスト勉強はよくない。
腹がすいているときの方が記憶力が高い。
夕方の授業(夕食前の授業)の生徒の方が効率が良い?
参考にしたのは『受験脳の作り方』という書籍です。
今回紹介したのは半分ぐらい。
残りは、『暗記方法の豆知識②』へ