「勉強なんてテスト直前にだけ頑張ればいい」と考えている生徒さんは多いと思います。
今日、紹介する三つの法則の内、特に二つ目に紹介するの分散効果をよく覚えておいて欲しい。
エビングハウスが初めて発見した記憶に関する重要な法則
一つ目 過剰学習の効果
二つ目 分散効果
三つ目 初頭効果、新近効果(新近性効果)
一つ目 過剰学習の効果
課題の遂行能力に向上がみられなくなったのち,なおも訓練を行うことを過剰学習といいます。
100%暗記した後、時間を空けずにさらに同じ内容を学習し続けると、100%暗記してすぐに学習をやめた場合より忘れにくくなる効果があります。
テクニックとしては使いどころが難しいですね。
二つ目 分散効果
一夜漬けなど短い時間で行った学習(集中学習)よりも、適度な休息を取りながら繰り返し学習(分散学習)した方が、学習の効果(記憶)が長続きすると言われる。
定期テストは一夜漬けでも点数がある程度取れます。
受験の場合、勉強する範囲が広く、一夜漬けも通用しないので、長い範囲を短く区切って勉強する必要があるということ。
三つ目 初頭効果、新近効果(新近性効果)
一番最初と一番最後に学んだことを強く覚えているという効果。
分散効果、初頭効果、新近効果を考えると「短い時間の学習をたくさん繰り返した方が良い」ということになります。
英単語の暗記に都合が良く、毎日、少しずつ英単語の暗記をした方が良いことを説明できます。
受験生は意識して活用するとよいです。
『分散効果』は注意が必要ですね。
定期テストで一夜漬け(集中学習)が上手くいって、味を占めた生徒は次回のテストも一夜漬けでいいと思っています。
しかし、『エビングハウスの忘却曲線』で分かる通り、一夜漬け(集中学習)で学習した内容は比較的短時間でほとんど忘れてしまうので定期テストで勉強した内容は受験の時にはスッカラカンです。
さらに、大量の情報は一度に記憶されにくいため、「受験直前にまとめて勉強すればいい」という考えだと、受験に間に合わなくなります。。
なので、受験で戦うためには、できる限り記憶が定着するように、『分散効果』を利用して継続的に勉強する必要があるということですね。