英語民間試験は24年度導入をめざすことになったらしい。
現在の中学1年生からが対象だね。
経済的な負担があまりにも大きくなること、地域格差が大きいことが要因の一つ。
北海道の学生は民間試験を受験すると、7万+宿泊費とか言ってたもんな。
民間試験を安く受験できる環境づくりに5年ってことかな。
高2~中2までの親御さんはほっと胸を撫で下ろしたことでしょう。
スピーキングの勉強なんてどうすればいいか分からないですもんね。
高校関係者側はスピーキングの練習に現在の授業+α(アルファ)で対応する必要があり、課外授業やほかの科目への弊害が発生するという認識らしく、まだまだ話はこじれそう。
昔、自動車業界に勤めていたころ、自動車の規格を検討する会議に出席(見学だっけ?)した人に聞いた話。
自動車の規格を決める会議は英語で技術的な議論がされて、その場で重要なことが議決されていくらしい。
日本の優秀な技術者は英語が堪能であるかというと、大抵はそうでない。英語の会議にはついていけない。
そのため、日本の優秀な技術者たちの意見は自動車の規格に反映されにくい。
会議とは別に書面上で意見を述べる場もあるのだが、一度議決したことをひっくり返すことは無理だろう。
英語圏の人間の意見の方が規格に反映されやすいという現状がある。
グローバル企業にとって、英語が使いこなせないことは障害なのだ。
これは自動車業界だけの話ではないだろう。
日本経済全体でみれば、英語が堪能でないことで計り知れない不利益が生じているはず。
インターネット上の英語ユーザは25.2%、対して日本語ユーザは2.7%と実に10倍も差がある。
インターネット上の情報量も英語と日本語で10倍違うと考えてよいだろう。
私も技術者だったころは、英語で検索して情報収集することが多かった。
というか、英語でないと情報が出てこなかった。
国は4技能化を諦めないだろう。
明確な理由がある。