大学入学共通テストに『情報』を新設

2025年(現中2世代)の大学共通テストから『情報』が新設される方向のようです。

『プログラミング的思考』という訳のわからんものを持ち出して来た時には、どうなるものかと思っていました。

 

これまでの情報通信教育は小中高の数学や技術の授業にチョロッとあるだけで、本格的な勉強は大学の工学部情報学科や情報学部という名前の付いた学部・学科でのみ行われていたと思います。

(理系の学部に入学すれば情報系の学部・学科でなくてもプログラミングの授業はあります。)

それでは足りないと判断されたのでしょう。

 

何が足りないって?

おそらく、(高度な)情報通信系エンジニアの数でしょう。

 

今後の発展した情報社会において情報技術は教養の一部であるとか、うんたらかんたらいっている人がいますが、冷蔵庫やエアコンやテレビの仕組みなんて知らなくても使い方は分かりますよね?

今後、それらにもAIが組み込まれてより便利になっていくのですが、必要とされているのはそのブラックボックスの中身を知って使うことではなく、ブラックボックスの中身を作ることが出来る人。

 

今後、大学で情報系の学部・学科の新設が増えるのでしょうか?

そうでなければ、『情報』という科目を増設した意味がない。

 

プログラミングスクールもここからが変革期だと思います。

 

いま、世の中にあるプログラミングスクールも小学生向けのお遊び程度のものが大多数と、社会人向けの本格的なプログラミングスクールが少数の二極化しているように見えます。

中学生以上から大学受験までを接続できるようなプログラミングスクールがほとんどないんですよね。

高校生以上、大学受験のレベルに耐える情報教育を施すのは塾業界の講師では難しいので、専門学校で情報処理を教えてきた講師がヘッドハントされてその職に就くのではないのでしょうか。

 

現在の大半の『小学生向けのプログラミングスクール』は、小学生にプログラミングに興味を持ってもらうと言う意味以外の価値を見出せません。

それでもプログラマーのすそ野を広げると言う意味では十分な役割を果たしていると思います。

そういう意味では、当塾でもプログラミングスクールを開講することに魅力は感じます。

 

一方、『小学生向けのプログラミングスクール』がお子さんの教育の手助けになっているかどうかというと不透明に感じます。

『プログラミング的思考』(つまり論理的思考能力)を身に着けるのに、プログラミングを学ぶ必然性はないですよね。

そういう理由から、プログラミングスクールを開講することに二の足を踏みます。

 

 

語学(特に英語)は、大学進学を考えると必須の知識です。

大卒で就職した場合、高い確率で英語の知識が仕事で必要になります。

 

一方、プログラミングはと言うと、エンジニアにならない限り社会人生活で必要となることはないと思います。

ExcelマクロVBA)ぐらいは使えてもいいと思いますが、そこまで勉強しなくてもインターネットで必要なコード(プログラムのこと)を検索をしてコピペすれば大抵は何とかなります。

まぁ、マクラ—(自分でマクロを組める人)は職場に一人いると便利ですけどね。

 

と言ったことを考えると、将来を見越した場合、プログラミングよりも英会話を習った方がいいと思います。

 

2020年の実態としてプログラミングスクールは10000教室程度、英会話教室は全国に5000教室程度と、プログラミングスクールは英会話の2倍あります。

 

現時点では、経営者にとってプログラミングスクールに参入する方が敷居が低いため店舗数が多いのだと思います。

 

英会話とプログラミングスクールのどちらをお子さんに習わせるか迷うなら、私は英会話を押します。

 

まぁ、子供向け英会話もピンキリなので選ぶのは難しいと思いますが。

 

将来的には社会人向けのプログラミングスクールが大学受験向けの講座を開校するだろうと予想しますが、まだ先の話か。

 

 

 

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