今の形態の塾を立ち上げて2年半ほど経ちました。
生徒の成績アップをグラフにすると1年ぐらい成績が伸び続けることが多いようです。
もっと早いタイミングで頭打ちになる生徒もいますし、さらに伸び続ける生徒もいます。一旦、頭打ちになってから更にもうひと伸びする生徒もいます。
成績が頭打ちになる=その生徒の限界
ではありません。
今春、新高1になる生徒に2人、入塾後に内申を10上げた生徒がいます。
一人は中1の秋に入塾しました。
もう一人は中2の冬休みに入塾しました。
2人とも卒業するまでずっと成績が上がり続けました。
そして、2人とも成績を上げる方法についてずっと探求心を持ち続けていました。
●成績の伸びが頭打ちになる原因
① 周りも勉強を始めた
中3の1学期~2学期ごろから受験勉強を始める生徒が増えます。
加えてこの時期からテストも難しくなります。
周りの友人が成長し、勉強する内容も難化していくので、これまでと同じように勉強しても思ったような点数を取れないことが多くなります。
自分だけが成長するわけではありません。
周りの友人も人知れず努力し成長します。
学年が進むとその成長に合わせて、勉強も難しくなっていきます。
② モチベーションの低下・欠落
元の状態よりいくらか成績が上がった状態に満足すると、現状維持に努めるようになる生徒もいます。
それならまだしも、一旦は成績が上がり、また元の成績に戻ってしまう生徒もいます。
元の成績に戻ってしまう生徒は、頑張って成績を上げた結果、いいことが何もなかった生徒です。
具体的には、成績が上がっても親から褒めて貰っていない生徒です。
少しでも成績が上がったなら、褒めてあげましょう。
『(頑張って)この程度か!』などと否定的な一言は致命的です。
もう2度と真剣には勉強と向き合ってくれなくなるでしょう。
成績が上がっていなくても、塾に行くなど普段と違いことをして努力していたなら、頑張ったことを褒めて、次は上がるよと励ましてあげて下さい。
成績が塾に入る前より下がったなら?
入塾してすぐの話なら、塾とお子さんが歩調を合わせるのに時間がかかっているのかもしれません。
割とすぐに復活することが多いです。
➂ 勉強方法に工夫がない
生徒さんにもよるのですが、成績が上がって一定期間上がり続けるとその勉強方法から抜け出せなくなるようです。
勉強時間が足りないのであれば、勉強時間を増やすことが最初の一手になります。
しかし、時間も有限です。
勉強のペース自体を上げることや勉強効率を上げることを考えましょう。
勉強をある程度進めていくと自分の苦手分野が見えてくるので、苦手分野を集中的に勉強するのも手です。
また、勉強の工夫はテストで失敗しても入試にはあまり影響しない中1・中2の間にできる限りしましょう。
中3以降も工夫は必要ですが、あまり大きく変化を加えると大けがのもとになります。
勉強スタイルの大枠は1・2年生の間に固めた方が無難です。
中3になってから朝学を始めて肌に合わなくて大失敗した生徒を知っています。
時間の目標を立てて勉強しましょう。
例えば、目標の立て方として
①学校のワークをテスト1週間前までに終わらせる。
②そのためには、数学のワークを今週中に〇〇ページまで終わらせる。
③そのためには、今日中に数学のワークを××ページ進める。
④そのためには、1時間で数学のページを△△ページ進めないといけない。
時間を測定しながら勉強できると良いです。
最初は自分の目論見通りいかないのですが、だんだん自分の勉強ペースを把握できるようになります。.
自分のペースが分かるようになると、時間の無駄がどこに発生しているか分かるようになります。
すると、勉強の無駄を省けるようになってくるので勉強のペースも上がります。
いわゆる勉強のコツの一つがここにあると思います。
今より+αを考える生徒がさらに成績を伸ばし続けるようです。
入塾後の成績アップ平均値
1回目の定期テスト 27.1点アップ
2回目の定期テスト 40.2点アップ
3回目の定期テスト 42.9点アップ
4回目の定期テスト 59.1点アップ
5回目の定期テスト 78.9点アップ
当塾の生徒に入塾前に自力で5教科100点アップして、自力での成績アップに限界を感じてから当塾の門を叩いた生徒がいます。
もうすでに自力で100点アップしているので、入塾してもそれ以上の成績アップは望めないのかな?と思っていました。
ところが、そこから更に90点アップして、到底合格するとは思えなかった志望校に合格し、今も上を目指しています。
Q:塾に入ると成績は上がり続けるのか?
A:本人がそう望めば上がり続ける。ただし、本人の工夫や努力は必要。