単数形のthey

さて、サムネイルの写真を見て下さい。heと呼びますか?sheと呼びますか?

Miss Mrs. のかわりにMs.が使われるようになりました。今度はheやsheの代わりにthey(単数)が使われる流れがあるようです。

昔から時々出てくる話題なので、そのうち本当にthey(単数)が使われるようになるかもしれません。

(ちなみにサムネイルは女性だそうです。拡大するとイヤリングをしていることが分かります。)

 

この流れが出来た理由の根っこは大きく2つあるようです。

 

1つは、ジェンダーニュートラルの考え。

無生物の代名詞にheを使っているケースやeveryoneの代名詞にheを使っているケース。

警察官は昔はpolicemanでしたが、今はpolice officerです。

なぜ、代名詞に男性を使うのかという問題。

『それって、性別差別じゃね?』っていう人がいる。

なので、男か女か明らかにする必要がない場合は≪they(単数)≫を使おうという流れです。

無生物に対しては、≪it≫を使います。

manに『人間』という意味を持たせていることも、性別差別にあたるという意見があるようです。

 

もう一つは、性別が不明な人々の登場によるもの。

『性別は男だけど心は女』の場合だったら、≪彼女≫でいいのかもしれません。

でも、見た目が男なら周りは『彼』って言いますよね。

『性別は男だけど、心が男か女か自分でもよく分からない。』ような人々も最近はいます。
(本心、これはただのブランディングだと思っています。)

この場合、≪彼≫と呼べばいいのか≪彼女≫と呼べばいいのか分かりません。

『心が女の人』であれば『he』と呼ばれることで不快感を感じるかもしれないので≪they(単数)≫と呼んだ方がいいよねっていう流れ。

 

見た目で≪he≫か≪she≫か分からない場合も≪they(単数)≫としておけば、互いに不快な思いをしなくてもよいのかメリットですね。

小学生ぐらいだと、男の子か女の子か分からない場合もあるので。

あぁ、中学生でも1回間違えたわ、最近。

 

で、本当に困るのは、日本語には≪they(単数)≫の代わりになる代名詞がないこと。

≪they(単数)≫が来たら困るな。主に日本語訳が。