両親の学歴はお子さんの学力に影響するか気にする人は多いと思います。
私は名古屋大学の修士を修了しています。
父親は中卒で母親は高卒です。
しかし、両親の学歴を気にしたことはありません。
それでは頭の良さは遺伝するのか?
と問われれば、遺伝すると思います。
それを努力で覆せるか?
と問われれば、造作もないと答えます。
世の中には努力だけでは覆しようがないほど頭のいい人もいます。
東京大学・京都大学に行くような人のほとんどは遺伝的に頭がよく、努力もしてきた人たちです。
遺伝と才能、両方そろっての東大・京大です。
しかし、上位1%にも満たない人たちです。
それを目指してもいいのですが、彼らに負けて落ち込む必要も必ずしもありません。
環境と遺伝のどちらの影響が大きいか研究も進んでします。
IQについては遺伝が54%、環境の影響が46%だそうです。
環境の影響=本人の努力
と言う訳ではありません。
家の事情で塾に行ける人、行けない人がいます。
よくある話では、収入と学力には相関があるとか、母子家庭の生徒は親が勉強を見てあげる時間がないので成績が悪いとかです。
親の学歴が高いと、高収入であることが多い。
それゆえ塾や習い事に行かせて貰いやすい。
父親の収入が高いと、共働きしなくてもよいので、母親が家で勉強を見てあげられる。
それが子供の成績には影響する。
これが環境による影響です。
では、私はどうだったでしょうか?
小学生の頃、科学のアルバム全100巻が家にありました。
私の愛読書でした。
最新だと全78巻?で12万もしますね。
当時はそんなに高くなかったと思います。
母親は活字中毒だったので、よく図書館に連れていかれました。
母親が本を選ぶ間、図書館で本を読んでしました。
自分の分も何冊か本を借り、家で読んでしました。
よく読んでいたのは『ズッコケ三人組』。
同世代の人には読んでいた人も多いと思います。
余談となりますが、その後『ズッコケ中年三人組』として、成人した3人が描かれているそうです。
今度、読もうかな?
部屋には世界地図と日本地図が貼ってありました。
テレビで知らない地名が出てくると、その地図で調べていました。
引っ越し先の近所に本屋がありました。
小学生のころは、ヒマだとその本屋で『漫画で分かる日本の歴史』とか『偉人伝』を読んでしました。
漫画で書いてある本は『日本昔話』『図鑑』を含め、全て読み尽くしたと思います。
小6時分には塾に通わせてもらいました。
当時は小6で塾に通うのは少数派だったと思います。
こうして『環境』を書き出すと『環境』の影響って大きいなと思います。
実は小6の時点での成績は5段階評価でオール3だったと思います。
しかし、小学生時点で読んだ本の数も、蓄えた知識の量も大半の同級生では勝負にならなかったと思います。
この知識量は中学校に進学して、授業の速度が上がってから効果を発揮します。
それは、学年が進むほどに強力に。
理社と漢字は大体知っているわけだから、暗記ものに拘束される時間が少なかったんですよね。
まぁ、高校時分に勉強の仕方が分からなかった一要因でもあるのですが。
塾では主に英数を勉強しました。
結果、古典にものすごく苦手意識がありますね。
勉強してこなかったので。
私の両親は期せずして私の勉強の下地を作りました。
科学のアルバムを購入してくれたのは、私の祖母だった気がします。
日本地図や世界地図を壁に貼ったのも、それほど考えた行動ではなかったと思います。
私がそこそこ勉強が出来たのは、遺伝か、親の学歴か、環境か?
何のおかげかと聞かれて答えるのなら、環境を作ってくれた親のおかげだと思います。