他塾のブログで、「家のお金を盗む子供についての相談」に対する回答に出てきた言葉です。『安直な優越性の追求』
あまり知らない言葉だったので、調べることにしました。
人間にとって「優越性の追求」は普遍的な欲求で、誰しもが持っています。
最初の段階では子供は親にとって「特別によくあろう」とします。
具体的には、親の言いつけを守って、社会性を持った振る舞いをし、勉強やスポーツ、習い事などに精を出します。
そうやって親から認めてもらおうとします。
しかし、親にとって『特別によくある』ことが叶わなかった場合 ―たとえば勉強やスポーツが上手くいかなかった場合― 今度は一転して「特別に悪くあろう」とします。
「特別によくあろう」としてそれが叶わなかった場合、『よくある』ことより『特別である』ことの方が重要になります。
アドラーは特別であることとは、”他者の注目を集め普通から抜け出すことが特別である”と言っています。
健全な努力を回避したまま他者の注目を集めようとするわけですよね。
講演家の鴨頭嘉人先生は、暴走族の『パラリラパラリラ~♪』というあの騒音は『俺のことを見てくれ!俺のことを見てくれ!誰か俺のことを見てくれ!!!』と叫んでいるように聞こえるとおっしゃっています。
最初にこの話を聞いた時には(暴走族には)あまり共感できませんでした。
ただ、『安直な優越性の追求』を調べてみて、『暴走族も財布からお金を盗む子供の心理と同じなんだ、あぁ、なるほど』と思うようになりました。
自分のことを特別に思ってくれる人がいないので、特別であろうとするのですね。
暴走族もなんだかかわいいものだと感じますね。(実際には道交法以外の犯罪もしているようなので、許容は出来ませんが。)
誰かを困らせてそれと同時に自分が特別であろうとする。
それが非行に走る原因なんですね。
(親にバレるように)財布からお金を盗むといった分かりやすい非行は、年の離れた年下の兄弟がいて、親の愛情をそちらに持っていかれた場合などに多いそうです。
根本的な解決方法は、少しずつコミュニケーションを増やして子供に愛していることを伝えてあげることです。
エイメイグループ・川上大樹先生のブログです。
このブログから言葉を引っ張ってきました。
いろんな意味でたくさんの修羅場をくぐってきた方です。