できる子とできない子の思考回路

周りの人のマネをすることで成長できる部分は多い。

できる子とできない子ではマネするところが違う。

 

できる子は、

『あの子はこの部分で自分より努力しているので自分もマネしよう。』

と考える。

 

できない子は、

『あの子はこんなことしていないので、自分もしなくてもいいでしょ。』

と言う。

 

できる子は、みんながしていることの最大公倍数を目指す。

公倍数ではない、最公倍数だ。

実際には、時間に限りがあって全ては出来ないのだが、自分のこなせる最大の量が100であるなら100を目指す。

 

できない子は、みんながしていることの最小公約数を目指す。

公約数ではない。最公約数、つまり1だ。

誰かサボっている人を見つけると自分もそれをマネて手を抜く。

努力しなくていい理由探しの達人だ。

 

『あの子も宿題していなかった。』

『あいつも自習に来ていない。』

一人でもそれをしていない人を見つけるとそこに飛びつく。

宿題も自習も大多数の人に出来て、自分はしていないという事実からは目を背ける。

 

勉強以外にも大切なことはある。受験生以外の子にとって最大公倍数を目指すことがベストとは言わない。

勉強より友達とのコミュニケーションの方が大切だとは私は思う。

 

しかし、最小公約数を目指すのは止めたほうがいい。

どうなるのか結果は見えている。

 

学校の先生も塾の講師も、預かったお子様の面倒をしっかり見たいと考えている。

しかし、誰もが限られた時間の中で最大限の効果を目指す。

自分の言うことを聞かない生徒を指導する時間は無駄が多く、自分のいうことを聞いて実行できる生徒のために時間を使った方が自分の時間を効率的に使えると考える。

なので、最小公約数を目指す生徒に対して周りは冷たい態度をとるようになる。

最小公約数を目指すことはデメリットしかないよね。

 

幸い今の塾にはそんな生徒はいない。

成績を上げたいと本気で考えている生徒ばかりだ。

 

でも、最小公約数を目指す生徒もいずれ入ってくるだろう。

勉強を嫌いになってしまっては、元も子もなくなるので、無理強いすることは出来る限り避けたい。

徹底管理するのが一番なのだけれど、そういう子に限って、管理されるのは嫌いだとか言いだしそう。

あぁ、でも、うちの塾、自立学習と言いながら、結構、がっちり生徒を管理するやり方だな。