【習慣】勉強への動機づけ②

お子さんの勉強に対するモチベーションを上げるには、『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』があることを説明しました。

効果の大きさは
内発的動機づけ > 外発的動機づけ
であることを説明しました。

【習慣】勉強への動機づけ①

今回、『動機づけ』を効率的に実現するARCSモデルを説明します。

『内発的動機づけ』とは少し異なりますが、求めているものに一番近いと思います。

 

ARCSモデルでは学習意欲を次の4つの側面で考え、それぞれの面からアプローチすることで学習者のモチベーションの向上や維持を図ります。

注意(Attention)
関連性(Relevance)
自信(Confidence)
満足感(Satisfaction)

の頭文字でARCSモデルと言います。

注意(Attention)
学習に対する関心を持たせます。
知育おもちゃを与える。博物館や科学館で遊ぶ。
親が勉強している姿を見せる。本を読んでいる姿を見せる。
等々

 

関連性(Relevance)
学習に対するやりがいを感じさせます。

勉強を面白いと感じる、生活に必要だと感じる、知識を鍛えたいと感じることが挙げられます。

趣味から発展させて学校の勉強に関係あることを学習するようになる生徒が強いと感じます。
私が中高生の頃は、『三国志』『信長の野望』といったゲームが好きな友人が日本史・世界史を得意としていたイメージがあります。

高校のクイズ研究会も代表例でしょうか。

職業体験に連れて行ってあげるなど、勉強する意義が分かるような体験をさせてあげて、お子さんに情報を与えましょう。

なかなか難しいのですが、夏休みの自由研究も『生徒が自分で調べてみたいと思うようなネタ』を見つけてあげられれば有効だと思います。

 

自信(Confidence)
ゴールを明示し、成功の機会を与える。
小さな成功体験を積み重ねて、大きな目標設定に向かって努力することです。

スタートラインはお子さんによってまちまちになると思います。

まずは塾の宿題を毎回こなすようにするところからかもしれませんし、平均点を目指すところかもしれません。

テスト前、毎日塾に通うことかもしれません。

勉強が苦手な生徒さんに大事なのは褒めることです。
結果よりもその努力を誉めてあげてください。

勉強を面白いと感じるには成績を上げてあげるのが一番近道ですね。
私は数学を使って成績が上がる実感を持たせてあげることが多いです。

 

満足感(Satisfaction)
実際、学習することによって得られた満足感です。

周りに褒められること。

周りに対して優越感を感じること。

学習した結果がテストなどに反映されると満足感を得られますが、結果だけを追求すると結果が伴わなかった場合に、モチベーションの低下につながることがあります。

小学校低学年や結果が出にくい生徒さんには、結果を追求することより、努力することが大事であることを学んでもらった方がいいです。

努力を継続出来たら褒めてあげましょう。

外部的報酬であることもあります。

 

 

個人塾の塾長が集まるLINEグループでの発言内容をみると、成功している個人塾の塾長は『生徒の成功が自分の自慢』みたいな人が多いです。

人の幸福が巡り巡って自分の本人の利益になっているようです。

 

たまに、自分の利益すらも顧みない塾長もいて、そういう人は性能がぶっ壊れています。

『内発的動機づけ』のみで動いているような人ですね。

この人たちの下では、生徒が信じられないような結果を残します。

 

『内発的動機づけ』はボタンを掛け違えると、破滅へ進んでいくので趣味までにとどめておいた方がよい気がします。

エンジニア時代の私もそうでしたし。

自動車の仕組みを知ること自体が楽しくて仕方なかった人だからね。

 

基本、『外発的動機づけ』でいかにやる気を維持向上させるかが重要だと思います。