自分の行動を変えないと成績は上がらない

ブーメランになりそうだから、あまり書きたくないネタだよね。

でも書こうか。

自分の思い通りに事が運ばないときに、自分の行動を変えずに周りの大人の行動を変えようとする子がいるんだよね。

これが、いわゆる『お子供さま』ってやつだと思う。

 

子供一人では何もできないので、周りの大人が陰からサポートして成功に導いてあげる。

まぁ。当然のことだ。

おそらく私もその恩恵に最大限に与(あずか)った。

 

で、それが当たり前であるかのように振舞う生徒がいるわけだ。

 

『寝不足になるので塾の時間を早くしてほしい。』

「で、何時に寝てるの?」

『1時半です。』

「もっと早く寝ろよ。」

『ゲームしたいので無理です。』

「・・・」

 

別の生徒は

『夜のプライベートの時間を充実させたいので開始時間を1時間早くしてほしい。』

言葉が違うだけで、さっきの生徒と言ってる子と同じだ・・・。

 

お子供さまご用達の塾が、1対1の個別指導や、1対2、1対3の個別指導だ。

お子供さまの希望する時間に授業をしてくれる。

別に他塾を批判したいわけではない。

 

じゃあ、その塾で『成績が上げるためにどうすればいいですか?』

と聞いてみよう。

成績が上がっていないなら、言われることは同じ。

『勉強時間を増やしましょう。』

 

塾に入っただけで成績が上がる生徒はいる。

季節講習とか受講しなくても成績が上がるそんな生徒だ。

分からないことを授業中に消化できる速度がある生徒だ。

 

大半の生徒は違う。

塾に入る前は、漢字や熟語・慣用句をしっかり暗記していない。

英単語を暗記してこなかった。

学校のワークをテスト前日に徹夜で終わらせ、テスト勉強らしきことをする時間はなかった。

成績が上がらない生徒は、行動自体に問題があることが多い。

 

分からないことを説明してもらえば成績が上がると思っているなら大間違い。

そんなもの、成績が上がる理由のほんの一部だ。

 

遊びたいから学校のワークを後回しにしようとか、

反復するのは面倒くさいので暗記はやりたくないとか、

遊びたいから塾で終わらせる約束になっていた塾の宿題を家でやりたいと言った挙句、忘れてきたりとか、

勉強が出来ない理由に心当たり沢山あるだろ。

 

塾は生徒の成績を上げたいから、生徒の行動を変えようとしているんだよ。

単語を地道に覚えるようにその時間を作って、

計算式をちゃんと書くように指導して、

間違えた問題は解説を読んで自分なりに理解してから、解き直す習慣を身に着けるように指導して、

塾の宿題が出来ないなら、授業の翌日に塾に足を運ぶように指導して、

学校のワークが進まないなら、テスト3週間前から毎日塾に来るように指導して、

 

勉強も教えるけど、それよりも行動を変えることの方が重要だ。

自分の欲求を満足させるために、周りの行動を変えようとするのが『お子供さま』だ。

 

生徒の成績を上げたいという欲求から、生徒や保護者の行動を変えようとしている私も『お子供さま』かね?

 

結果を出すために、自分の行動をどう変えればいいのか考えて、それを実行できるのができる社会人だ。

 

いたた、特大のブーメランかもしれん。

少なくともできる社会人ではないらしい。