『内発的動機づけ』を外部から与えられるのか?

最初から言っていることが自己破綻しているように見えます。

『内発的動機づけ』とはそもそも何か?

内発的動機づけとは、お金のためでもない、怒られないためでもない、その活動がしたいからするという動機づけ

だそうです。

 

学習効果は

内発的動機づけ >> 外発的動機づけ

と言われているので、勉強を『内発的動機づけ』で出来るようにする方法はないかと考えてしまいます。

 

『内発的動機づけ』について具体的な説明がされていないため、それが可能ではないかと思ってしまうのですよね。

『内発的動機づけ』の方法論について触れている書籍を見かけるとつい買ってしまいます。

そして、『内発的動機づけ』についてだけは内容が薄いか、『外発的動機づけ』に話がすり替わっている。

 

で、具体的に『内発的動機づけ』とは何だろうと考えてみた。

 

高校の頃、クラスメイトに『地下鉄オタク』がいた。

彼は誰に言われるでもなく、地下鉄について勉強していた。

10年ほど前に少しだけ近況を聞けた。

彼は立派な鉄ちゃん(鉄道オタク)に進化していた。

きっと今でも鉄道を追いかけているのだろう。

 

私の5つほど上の中学の先輩に古田悟さんという人がいる。

向こうは私のことなど覚えていないだろう。

彼は高校時代、愛工大名電のバスケ部に所属していたのだが、練習がオフになると母校(水無瀬中学)にまでバスケをしに来ていた。

バスケットボールが好きで好きで仕方がないらしい。

彼はバスケットボールの全日本代表チームのキャプテンにまでなった。

今でもバスケットボールの監督業を務めている。

 

また、高校生の時、1つ年上の同級生がいた。

彼女はアメリカに1年語学留学したため、意図的に留年し進級しなかったのだ。

彼女は大学進学後、今度はスペイン語を学び、スペインに留学したと聞く。

彼女の目的は国際交流なのだろう。

その手段として、息をするように語学を学んでいる。

 

では、このエネルギーを勉強に向けさせることが可能だろうか?

内発的動機づけ』とは、つまり、そのことが好きで好きで仕方なく、寝ても覚めてもそのことしか考えられない状態のことではないのだろうか。

もしくは、息をするようにそのことに精進できる状態のことだろう。

 

勉強に限定しなければ、親が子供に何かに夢中にさせることは出来るのかもしれない。

しかし、

周りからの働きかけで、子供に『内発的動機づけ』で勉強するように仕向けることは不可能

だと感じる。

 

なので、基本的に子供を勉強に向かわせるには『外発的動機づけ』が必要となる。

『褒めてあげる』ことだったり、『成績が上がったらお小遣いをあげる』ことかもしれない。

遠回りだが、『将来の目標を一緒に見つける』のも良いだろう。

お子さんによって、対処方法は変わる。

 

自分で勉強する子に育てるのは難しい。

ほとんどの人間にとって、勉強するには何か理由が必要だ。

 

関連記事

  1. スマホは包丁と同じという話

  2. 記憶に影響する脳の部位:海馬

  3. 【雑学】偏差値とは

  4. ほめる効果

  5. 新型コロナウイルス「クラスター対策」

  6. 【雑学】働きアリの法則